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明治–大正時代 刳抜長方煎茶盆(1868–1926CE) stock 口縁は薄くすっきりと立ち上がり、胴は丸みを含みながら底へ向かって自然にすぼまっています。光を受けると、白く曇ったように見える部分と、わずかに透ける部分がゆるやかに移り変わります。内側から見ると硝子の厚みが淡く重なり、底まわりには静かな奥行きがあります。明治から大正期の和硝子らしい、控えめで清らかな表情です。

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Description

口縁は薄くすっきりと立ち上がり、胴は丸みを含みながら底へ向かって自然にすぼまっています。光を受けると、白く曇ったように見える部分と、わずかに透ける部分がゆるやかに移り変わります。内側から見ると硝子の厚みが淡く重なり、底まわりには静かな奥行きがあります。明治から大正期の和硝子らしい、控えめで清らかな表情です。

型吹きによる成形の痕跡として、厚みにわずかな変化があり、ガラス内部には気泡や曇りが微かに含まれています。それらは光の角度によって現れたり沈んだりを繰り返し、無装飾の器面にささやかな変化をもたらします。こうした特徴は、視覚的な静けさの中に、素材そのものの揺らぎを感じさせるものです。

とりわけ注目すべきは、壺底に刻まれた十字の銘です。これは、江戸期に禁制下の信仰を密かに守り続けた潜伏キリシタンたちによる「隠し紋」の一種と考えられ、表に出せない祈りが器の裏面に刻まれていることに、時代の空気感が読み取れます。人目を避けた小さな十字に込められた信仰は、器物としての美を超えて、宗教と歴史の交差点とも言えるでしょう。

肩には草花風の文様帯をめぐらせ、胴の大きな唐草文との間に変化をつけています。胴を一周する黒褐色の地と、白く残された文様の対比は明快で、遠目にも力があります。一方で、細部には掻落の刃の動きや線刻による表情が残り、近くで見るほどに手仕事の密度が伝わります。

とっても小さな李朝白磁壺です。懐石では薬味入れとしたり、書の水滴に見立てても素敵だと思います。

明治–大正時代 刳抜長方煎茶盆(1868–1926CE) stock 口縁は薄くすっきりと立ち上がり、胴は丸みを含みながら底へ向かって自然にすぼまっています。光を受けると、白く曇ったように見える部分と、わずかに透ける部分がゆるやかに移り変わります。内側から見ると硝子の厚みが淡く重なり、底まわりには静かな奥行きがあります。明治から大正期の和硝子らしい、控えめで清らかな表情です。

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